オーストラリア大使館東京

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オーストラリアについて

議会制民主主義

オーストラリアの政治制度は、宗教上の寛容と言論・結社の自由を保証した、自由民主主義の伝統に基づいている。その制度や慣行はイギリスとアメリカ、カナダを模範にしているが、さらにオーストラリア独自の特徴を備えている。

連邦議会は下院(House of Representatives)と上院(Senate)からなる二院制で、国会議員は国民の投票で選出される。両院は法案の可決に事実上同等の権限をもっている。連邦総督は、憲法上の慣行として、下院で過半数を獲得した政党、あるいは政党連合の党首を首相に任命しなければならない。この政党あるいは政党連合が政権を獲得し、閣内あるいは閣外の閣僚が両院議院の中から任命される。政権政党以外の主要な政党あるいは政党連合は野党(Opposition)と呼ばれる。

下院議員は総選挙ごとに選ばれる。上院議員の任期は6年で、通常の総選挙では半数だけが改選される。すべての州や特別地域も独自の立法機関を持っている。

オーストラリアのすべての議会では、質問は事前通告抜きで行うことができ、与えられた質問時間(Question Time)内で閣僚に対する与党と野党の質問は厳格に交互に行われる。国会の質問時間や討議での激しい応酬は一般に放送され、広く報道されている。このためオーストラリアの活発な公開討論が高く評価され、行政権に対する非公式な監視に役立っている。

オーストラリアは独立国家であるが、憲法上は英国の女王エリザベス二世が国家元首である。女王はその代理として、オーストラリア総督(Governor-General)を、国民が選んだ政府の助言に基づいて任命している。総督は、首相の助言に従って各大臣を任命するが、慣行によりほとんどすべての事柄について、大臣の助言に基づいてのみ行動している。

オーストラリアには成文憲法があって、憲法は、外交、通商、国防、移民などについて連邦政府の機能を規定している。連邦政府の管轄外の事項については、州、準州、特別地域が責任を持つ。しかし、実際面では、連邦とそれ以外の政府とは多くの分野で協力し合っている。

所得税と物品・サービス税は国が課税しているが、歳入に対するアクセスや歳出機能が重複していることなどに関しては、連邦と地方政府レベルで絶えず討議されるのがオーストラリア政治の特徴になっている。

ご存知ですか?

オーストラリアの憲法は、選挙人名簿に登録されたすべての成人による国民投票で、選挙人が賛成した場合に限り修正できる。どのような憲法改正も、全国で選挙人の過半数の承認に加えて、州や特別地域の過半数(6州の内少なくとも4州)において、選挙人の過半数の承認を得ることが必要であるとする、二重の承認がなければならない。この二重過半数条項があるので憲法改正は難しく、1901年の連邦結成以来、44回の改正提案のうち可決されたのは8回だけである。

選挙

総選挙は、選挙後召集された最初の議会から起算して三年以内に行わなければならない。しかし、首相は、三年の任期満了前でも総選挙の実施を総督に要求することができる。1901年5月9日に召集された第1回連邦議会以来、これまでに42回の下院議員選挙が行われ、最も最近の選挙は2007年11月24日に行われた。次の連邦選挙は2010年2月12日までに行われなければならない。

オーストラリアでは、投票は義務であり、棄権した場合は少額であるが罰金が課せられる。1924年の義務投票制度が導入されてから、投票率が90パーセントを割ったことがない。連邦選挙のためには、全国が選挙区に分けられている。有権者は地元の選挙区で出馬している候補者の中から選ぶ。

オーストラリアでは、候補者が過半数でなくても最高得票で当選する比較多数得票(first-past-the-post)の制度を採用していない。下院議員の選挙では、優先順位付連記投票(PreferentialVoting)が導入されている。

有権者はすべての候補者に優先順位を付けて投票用紙に数字で記入する。最初の開票は、1を記入された票が各候補者の得票になる。50パーセントを超える票を獲得した候補者は直ちに当選する。

もし最初の開票で過半数を獲得した候補者がいない場合は、得票の最も少ない候補者が除外され、その票に記入された2番目の優先順位に従って残りの候補者に再配分される。これでも過半数を獲得できない場合は、再び最下位の候補が外され、得票の再配分が行われる。

こうした手順は過半数の得票者が出て、当選が宣言されるまで続けられる。この投票制度は1918年以来オーストラリアの総選挙で採用されている。

支持者が優先順位を付ける手助けをするため、各政党は「投票方法」の手引きを投票所で手渡している。しばしば人気の低い候補者から再配分される優先順位の票が勝敗を決している。票の再配分には何日も、時には何週間もかかることがある。

上院議員の選挙では比例代表制が用いられている。候補者は各州を1選挙区にして複数の議員を選ぶ大選挙区で、投票者数から割り出した基数(quota)を得票しなければならない。上院選挙でも優先順位方式が採用されている。現在上院の議席は76で、各州に12議席、特別地域と準州に2議席が、それぞれ割り当てられている。下院は現在、150議席となっている。

他の民主主義国家同様に、選挙費用と政治活動の資金源は国民の審査対象になっている。1984年以来、公営選挙と選挙運動の費用公開制度が導入された。政党が、オーストラリア選挙管理委員会が管理する公営資金を受け取るには、総投票数の少なくとも4パーセントを獲得しなければならない。

ご存知ですか?

オーストラリアは、近代民主主義国家の選挙制度の基盤となる改革を世界に先駆けて実施した。1855年ヴィクトリア州が導入した無記名投票制度は、オーストラリア投票方式として全世界に知られるようになった。1856年には南オーストラリア州が、職業や財産による投票資格を廃止して、すべての男性に投票権を与え、1892年には女性にも参政権を与えた。1890年代に、当時の植民地では複数投票の習慣を止め、1人1票の原則を採用した。

司法制度

オーストラリアの司法制度は、法の支配と公正、法の前での平等という概念に基づいている。コモン・ロー(英米の一般的な国内法)の制度においては、公正な訴訟手続き、法になる判例、正当な手順に従った立法、三権分立などの原則が基本的である。

オーストラリアの連邦や州の制度は、それぞれ立法、行政、司法という統治の三権に連動している。州や準州、特別地域の議会は、それぞれが関係するあるあらゆる事柄について、法律を制定することができる。しかし、連邦法は、憲法に規定された権限内で、他のすべてに優先できる。

司法は、政府の立法と行政の機関から分離されている。裁判官は法の解釈と適用において、政府から独立して行動する。連邦裁判官の場合、その身分は憲法で保証されている。州、準州、特別地域の場合は、法律が裁判官の身分を保証している。

オーストラリア連邦高等裁判所 (High Court of Australia) は、連邦、州などどこの法廷での判決後にも、すべての事柄に関して最終的に控訴できる法廷であり、連邦議会には憲法により連邦司法権を州、準州、特別地域の法廷に委譲する権限が与えられている。

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