オーストラリア大使館東京

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オーストラリアについて
Australia in Brief

メディアと通信

オーストラリアのメディアには、表現の自由と積極的な公共政策の分析に関して根強い伝統を持っている。

新聞、ラジオ、テレビなどの業界や、オンラインのニュース・メディアでは競争が激しい。大半のオーストラリア人は都市に住み、新聞、雑誌、ラジオ・テレビの幅広い選択肢を享受している。内陸の辺境に住む人の場合、ニュースや娯楽の選択はある程度限定される。

政府は、メディアの多様化とアクセスの可能性が地方へ広がるのを支援している。新聞は都市部ではNews LimitedとJohn Fairfax Holdings、地方ではFairfaxの子会社Rural Pressの発行部数が多い。

雑誌ではAustralian Consolidated Press(ACP)社が最大手で、発行部数の多い女性誌、ニュース、ビジネス、ライフスタイル、スポーツ、航空関係出版物など65誌を、Pacific社は主としてライフスタイル、ファッション、ヤング、主婦向けなどの女性誌16誌を発行している。

国民一人当たりの新聞・雑誌発行部数は世界でトップクラスである。

オーストラリア・プレス協会は印刷メディアの自主規制組織である。協会の資金は印刷メディアが拠出し、オーストラリアで出版された新聞や雑誌の編集内容についての、一般からの苦情に対応している。表現の自由擁護でも重要な役割を果たしている。

3系列の全国テレビ・ネットワークを含めて、認可された民間テレビ・サービスは54ある。大部分は地方で放送を行い、ローカル番組以外は、都市の大きなネットワークの傘下になっている。先住民の民間放送局Imparja Televisionは北部凖州のアリス・スプリングスから放送し、主なネットワークと先住民番組の混成で特色を出している。さらに2つの公共放送機構、スペシャル・ブロードキャスティング・サービス(SBS)とオーストラリア放送協会(ABC)がある。

SBSは多文化・多言語の放送局で、テレビ番組は60以上の言語で放送され、全国ラジオ放送は68の言葉で毎週650時間放送されているが、これは世界のどのラジオ・ネットワークよりも多い。

ABCは、全国テレビ・サービス2系列、全国ラジオ・ネットワーク3系列、ローカル・ラジオ・ネットワーク、24時間ニュースと国会ラジオ放送、 アジア太平洋向け海外放送であるラジオ・オーストラリア、アジア太平洋向け国際テレビサービスであるオーストラリア・ネットワークで構成され、海外に14支局、28人のニュース特派員を擁し、ラジオ、テレビ、インターネットを通じて、ニュースや時事問題を年間24,000時間放送している。

現在サービスを行っている主な有料テレビは3系列ある。最も大規模なのはFoxtelで、144万の契約者に100チャンネル以上の番組を提供している。Foxtelのサービスは100パーセントデジタルである。

オーストラリアにある100以上のサービスエリアの中でで、274の商業ラジオ局が認可を受けている。その主なネットワークには、DMG Radio Australia、Macquarie Regional Radioworks、Fairfax Media、the Australian Radio Network、Austereo Pty、Broadcast Operations Groupなどがある。

Australian Communications and Media Authorityは、放送、ラジオ通信、テレコミュニケーション、およびインターネット上の内容の規制に責任があり、それには次の事項が含まれる:

  • テレコミュニケーション産業における、消費者やその他の利用者を保護しながら、自己規制と競争の促進
  • 電子メディアが地域社会の規範を尊重し、視聴者や利用者のニーズに応える環境の育成
  • 放送サービス周波数帯を含め、ラジオ波帯域へのアクセス管理
  • オーストラリアの通信・放送権益を国際的に代表して援助

オーストラリアのテレコミュニケーション産業の競争力は、域内でトップクラスである。オーストラリアの企業やその他の利用者は、電話、携帯電話、インターネット、ブロードバンド・サービスを含めて、高性能で、費用効果の高いテレコミュニケーションのインフラにアクセスできる。

連邦政府は、オーストラリアにおけるテレコミュニケーションのインフラとサービスを改善すると公約している。政府は民間部門と協力して、全家庭の98パーセントが、毎秒最低12メガビットのスピードでブロードバンドのサービスが受けられるように、ユーザーへの信号分配ポイントまで光ケーブルのネットワーク(fibreto-the-node)を敷設するため、47億ドルの資金を拠出することにしている。このネットワークへのアクセスは、強力な競争力を育成するため自由なアクセスが許される。さらに政府は、残りの2パーセントの家庭でも、高品質のブロードバンド・サービスが現在同様に受けられることを保証している。

携帯電話などの移動体通信は、オーストラリアで最も成長の早い市場の一つで、国の経済に年間87億7,000万ドル貢献している。2007年6月末現在で、携帯電話の普及率は99パーセントを超え、加入者数はおよそ2,080万人でであった。

大部分のオーストラリア人は、ブロードバンドの利用を含めて、インターネットにアクセスしている。2007年3月までに加入数は640万件を超えていたが、ほぼ570万は家庭での加入であった。2007年3月現在、ブロードバンド加入は430万件を超えていた。

オーストラリアではコンピュータの使用率も高い。2007年中期に、全世帯の73パーセントがコンピュータを使い、64パーセントがインターネットにアクセスしていた。15歳以上のオーストラリア人の61%が自宅でインターネットにアクセスしていた。

出典:
Telstra、Optus、Vodafone、Hutchison 通信業各社の営業報告
政府統計局刊行物 Cat. No. 8153.0 Internet Activity, Australia, March 2007
政府統計局刊行物 Cat. No. 8146.0 Household Use of Information Technology 2006-07

Online

オーストラリア・ネットワーク

オーストラリアのアジア太平洋地域向けテレビ放送サービスであるオーストラリア・ネットワークは、この地域に向けて、質の高い現代的な編成で、ニュース、時事問題、ドキュメンタリー、ドラマ、英語、ライフスタイルを含めたオーストラリアと地域に関わる情報を提供している。オーストラリア・ネットワークは、東はクック諸島から、北は日本、西はインドに至るまで41の国や地域をカバーしている。域内の2,100万世帯、ホテルでは20万室で視聴でき、視聴者は月間ほぼ650万人に達する。

オーストラリア・ネットワークは5年契約(2006-11年)でオーストラリア放送協会(ABC)が運営し、一日24時間、太平洋、東アジア、インド向けにそれぞれの地域の視聴時間帯に合わせて3チャンネルの放送をしている。またインターネット(http://australianetwork.com)版は、教育的な内容で放送を補完しており、アクセスする人を引き付けている。

オーストラリア・ネットワークの放送は、ラジオ・オーストラリアの英語や地域言語での放送と同様に、衛星PAS-8、PAS-2およびPAS-10から無料で受信でき、また400を超える放送施設でも中継されている。オーストラリア・ネットワークは域内各地で多くのケーブルテレビと、その地域の視聴者向けに再放送する契約を結んでいる。詳細は各地のCS衛星放送プラットフォーム、もしくはケーブルテレビ業者に照会するとよい。