文学
オーストラリア現代文学傑作選
「単一民族・単一文化」の白豪主義から、多文化・多民族の現実に目を向け、「差異」のアイデンティティへの転換をはかったオーストラリア。先住民や世界各地からの移民と共存する社会を目指す動きは、多様な背景に彩られた、豊穣な文学的成果にいま結実しつつあります。「オーストラリア現代文学傑作選」は、オーストラリアに出自をもつ、あるいは同国で活動する同時代の作家の文学作品を、10年をかけて1年1作のペースで紹介していくシリーズです。
本傑作選は以下の目的をもって刊行されます:
・国際的には高い評価を受けながら、日本では紹介されていない同時代の作家を紹介する
・文化的な背景やルーツが多様な作家による作品の刊行を通して、オーストラリア社会を多面的に紹介する
・出版を通じて、日豪の相互理解・交流を促進する
2015年 「闇の河」 ケイト・グレンヴィル
2015年12月31日- 一谷智子・訳
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オーストラリア現代文学傑作選 第4巻。新たな生を希求して「未開」の入植地に移り住んだ一家と、その地で永く生を営んできた先住民との邂逅。建国神話の奥に潜む闇(シークレット)を上質な小説にしたてあげた、オーストラリア文学史上屈指の国民的ベストセラー。
2016年3月4日
<歴史を物語る>異文化との出会いと文学の可能性 「闇の河」出版記念会
著者ケイト・グレンヴィル x 鴻巣友季子さんによるトークセッションとレセプションパーティーを開催いたします。
詳細は こちら
本イベントは東京国際文芸フェスティバルのオリジナルイベントです。
2014年 「スラップ」 クリストス・チョルカス
2014年12月24日- 湊圭史・訳
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オーストラリア現代文学傑作選 第3巻 『スラップ』 著者クリストス・チョルカス 刊行を記念し、来日しました。『スラップ』執筆の背景と多文化・多民族社会で文学が果している役割についてお話いただきました。刊行記念会のほかに、対談や講演に参加しました。
2015年1月9日
対談「今、日豪作家が思うこと」クリストス・チョルカス × 西木正明 日本ペンクラブ
2015年1月10日
刊行記念会については こちら
2015年1月12日
立命館大学 講演「オーストラリア、多文化社会のゆくえ」については こちら
2013年 「ブレス」 ティム・ウィントン
2013年12月- 佐和田敬司・訳
オーストラリア屈指の人気作家ティム・ウィントンの代表作『ブレス』がオーストラリア現代文学傑作選第2巻として出版
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2012年 「異境」 デイビッド・マルーフ
2012年2月29日-武舎るみ・訳
オーストラリア現代文学の傑作のひとつとして名高いデイビッド・マルーフ氏の著書『Remembering Babylon』の日本語翻訳版『異境』が出版されました。
『異境』は株式会社現代企画室が、豪日交流基金の助成を受け、オーストラリア現代文学傑作選の第一弾として出版したものです。2012年2月28日、ブルース・ミラー駐日大使は同作品の門出を祝し、オーストラリア大使館にて出版記念会を開催しました。
『Remembering Babylon』は、賞金額の大きさで知られる第1回国際IMPACダブリン文学賞をはじめ、優れた英仏翻訳小説に贈られるフランスのボードレール賞 (Prix Baudelaire) やロサンゼルス・タイムズ文学賞(最優秀長編賞)など国際的な賞を多数受賞しており、世界的に権威のあるイギリスのブッカー賞や、オーストラリアで最も著 名な文学賞であるマイルズ・フランクリン賞の最終候補作品にも選出されています。
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ABCラジオ番組:Books and Arts Daily - Australian Literature in Translation(英語)
日本で出版されているオーストラリア作家・オーストラリア研究の本
シドニー大学教授ジョン・キーン著『デモクラシーの生と死』日本語翻訳の出版
2013年11月
http://www.msz.co.jp/book/detail/07743.html
http://www.msz.co.jp/book/detail/07744.html
2013年Australian Book Industry Awards (ABIA)年間最優秀小説賞受賞作、ケイト・モートン著『秘密』日本語翻訳の出版
2013年12月
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488010089
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488010096