捕鯨に関する大臣発言
スティーブン・スミス外務大臣
2010年2月21日
これは捕鯨およびシー・シェパードの活動に関わる問題ですので、両方について回答させていただきたいと思います。まず申し上げたいのは、私たちはこれら両方の問題について大変実のある議論をすることができたということです。
両国が捕鯨問題で意を異にしているのは極めて明確なことです。岡田外相も私も、この点に関して明確な立場を示しており、率直かつ十分な議論をしました。
さらに重要なこととして、両国は捕鯨問題に対する両者の立場の違いが何であれ、この問題が日豪の包括的な経済、戦略、安全保障パートナーシップとも呼ぶべき、二カ国関係の強さと成長に悪影響を及ぼすことがないようにするとの立場で一致しました。両国は過去数年間、二国間で、また国際捕鯨委員会(IWC)を通じて、両者の隔たりを解決するため、大変積極的に取り組んできました。
しかしながら、岡田大臣に、会談の席上、申し上げたように、我が国は残された時間がなくなりつつあると考えています。
IWCの小作業部会での議論は激しさを増しております。
我が国政府は捕鯨問題に関して大変慎重に熟慮を重ねてきました。そして先週、南極海における調査捕鯨の、適正な期間内での段階的廃止に向けた新たな案をIWCに提案することを決定しました。本提案は、早ければ明日にでも、IWCに正式に提案する予定です。
岡田外相には我が国のこのような立場について申し上げました。
我が国は、調査捕鯨の中止に関して、両国間で合意に達することができるよう望んでいます。しかしながら、ラッド首相と私が、過去にも表明してきたとおり、両国が合意に至らない場合は、我が国は、南極海での捕鯨活動の停止を求めて、国際司法裁判所に提訴し、本件を国際的な裁決に委ねるでしょう。
シー・シェパードに関して簡単に述べますと、我が国は平和的な抗議を行う権利は認めますが、過激な抗議活動は支持しません。
我が国は、公海における安全を脅かすあらゆる行為を非難し、この点については当初より明確にしてきました。このような行為には、例えば、船舶から他船舶へ向けて物体を発射する行為や、相手方の同意や法的権限なく船上に飛び乗る者などが含まれます。そして、これまで繰り返し明確に申し上げてきたように、これらの問題に対する第一義的な責任は、当該の船舶の船籍が置かれている国に属するものです。
今シーズンの出来事に関して言えば、主としてニュージーランド、オランダあるいは日本に船籍を置く船が関わる問題です。このような理由により、我が国はオランダ、ニュージーランド政府と共に、今捕鯨シーズンの初めに、公海の安全を最優先事項にすることを明確に表明したのです。
------ スティーブン・スミス外務大臣 日豪外相会談後の共同記者会見 質疑応答抜粋
サイモン・クリーン貿易大臣
2010年2月16日
オーストラリア政府は海洋における無法状態を容認することはなく、この立場については直接かつ公式な形で明らかにしてきました。さらに、約2週間前にダボスで赤松大臣と会談した際、私はこの点についてはっきりと申し上げ、赤松大臣もオーストラリア政府の立場を受け入れています。
公海上で起こる問題に関して、オーストラリア政府が法的権限を有していないことは明らかであり、これらは国際法によって解決されるべき問題です。
捕鯨問題全般に関して言えば、両国が非常に異なる立場をとっていることは認めますが、だからと言ってこの問題が多くの共通点を持つ日豪の二国間関係を妨げるべきではありません。捕鯨問題に関しては外交的解決に向けた努力がなされており、我が国政府は今後もこの点を粘り強く追及していきます。
岡田外務大臣による来週の我が国訪問を心より歓迎いたします。岡田大臣とは、外務大臣に就任された直後の昨年8月に会談の機会がありました。国会開催の直前ということで大変ご多忙な時期であったにも関わらず、お会いする機会に恵まれました。
------ サイモン・クリーン貿易大臣 外国特派員協会講演時の質疑応答抜粋
海洋上での生命や安全を脅かすいかなる行為も非難されるべきだと考えます。とはいえ、我が国の法的権限が及ばない問題も存在します。オーストラリア政府は、シー・シェパード号やアディ・ギル号の乗組員に対し、海洋法を順守し、安全かつ適切な行動をとるよう一貫して要請してきました。我が国政府は、今後も、最も強い口調でこの点を要求していきます。
------ サイモン・クリーン貿易大臣 外国特派員協会講演後のインタビュー抜粋